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ガンパレを遊んでいると数々のドリームが浮かびます(妄想ともいう)。 今回も壬生屋×ののみの争奪戦をきっかけに妄想がヒートアップしてしまいました。 壬生屋さんを主人公にした短編小説です。 ガンパレを知らない方には何のこっちゃと思いますが… 東原ののみは、書類の束を抱えてえっちらおっちら廊下を歩いていた。 向かう先は職員室。 整備班の手伝いを買ってでたものだ。 ほとんど前が見えない様子である。 すると、彼女にどしんとぶつかる者がいた。 ばさっと書類が床にぶちまけられる。 「ふえ…?」 困惑するののみを取りかこんだのは、数人の女子高の生徒であった。 「あーら、ごめんなさい」 「ちゃんと前を見て歩かないと、ねえ!」 いかにも意地悪な風である。 あわてて書類を拾うののみを手伝う様子もない。 壬生屋未央は倉庫の片付けが終わると、両手をはたいて埃を落とした。 ふと、その耳にとげとげしい言葉が聞こえてきた。廊下の外である。 「特別扱いされているからって、いい気になってるんじゃないわよ」 「いいわよねえ、みんなのアイドルってやつ?」 「ふ、ふえ…」 ののみが責められているのは一目瞭然だ。 いけない! 反射的に壬生屋は廊下へ飛び出そうとした。 「瀬戸口くんだって迷惑してるんだから!」 壬生屋の足が凍りついた。 「そーよ、いつもまとわりついているけど、本当はウザいって思われているはずよ」 「た…たかちゃんとは、仲良しさんなのよ」 弱々しく反論するののみ。 壬生屋は躊躇している自分を呪った。 瀬戸口とののみの関係には微妙な感情を持っていることは認めざるを得なかったのだ。 しかし… 「弱いものいじめは、おやめなさい!」 次の瞬間、壬生屋は廊下に飛び出していた。 名刀鬼しばきを今にも抜き放つ剣幕である。 突然の介入に、女子高の生徒はすっかりおびえきってしまった。 悲鳴を上げて三々五々逃げ散ってしまう。 「ありがとう、みおちゃん」 壬生屋が集めた書類を受け取りながら、ののみはにっこり笑った。 「ののみねぇ、とっても怖かったのよ」 「もう大丈夫ですよ。…色々な考えの方がいますから」 壬生屋はののみと目を合わせることが出来なかった。 一瞬でも、助けに飛び出すことをためらってしまったのである。 「そ、それでは失礼します!」 壬生屋は逃げるようにその場を立ち去った。 彼女の心は正義感と嫉妬のはざまに揺れていたのだった。
by tetsu_waka
| 2007-07-03 17:40
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